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Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~

2013.08.21

「純水」とはどんな水?

環境衛生部研究員のKです。
今回は「純水」についてお話します。
私たち人間が生きていく上で必要不可欠な水。
日本の水道水は誰もが飲めるにもかかわらず、
世界中の様々なミネラルウォーターも手に入るため、
「恵まれている」と感じる人も少なくないでしょう。
しかし私が従事する化学分析分野での「水」とは、ちょっと違います。
水道水やミネラルウォーターなど、
飲料水は化学分析においては一般的に使用できません
含有する微量な有機物や残留塩素などは「不純物」となり、
分析装置を使っての測定の際に邪魔になってしまうのです。
そこでこれらを取り除いた、もっと「綺麗な」水が必要となります。
それが「純水」です。
化学分析では純水を使用することによって、正確な結果が得られるのです。
また純水を得るためには、純水を作る「純水製造装置」が必要となります。

(弊社環境衛生部でも勿論、純水製造装置を導入しています。)
しかし、純水はミネラル成分が含まれていないため、
飲んでも美味しいとは感じられません
また純水は強い溶解力があるため、飲用すると
歯の成分であるカルシウムが溶けだすとも言われています。
さらに消毒作用のある塩素が含まれていないことから、ある程度時間が経過すると
雑菌が繁殖することもあり、おなかをこわしてしまうかもしれません。
「純」な水が人間に悪影響を及ぼすかもしれない、というのも妙な感じがしますが、
「水清ければ魚棲まず」というところでしょうか。

当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp

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