Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~
2013.09.12
環境衛生部研究員のSです。
9月に入り、暑さも落ち着いてきましたが
まだ冷たい飲み物が手放せない方も多いのではないでしょうか。
一般的に正常な成人の体は、60~70%が水で構成されていると言われています。
このうち体重の2%に相当する量が失われると、
体内を循環する血液の量が減り、血漿の浸透圧が上昇します。
この情報が脳で感知されると、口渇中枢という部分が刺激され、
私たちは「喉が渇いた」と感じ、「水を飲む」という行動を起こすのです。
一方、飲んだ水は一旦胃で留まり、
少しずつ腸へ移動して血液へ取り込まれます。
その間、ある程度の時間がかかるため、
血漿の浸透圧が元に戻るまで脳が喉の渇きを感じ続けると、
渇きが癒されたと感じるころには、水を飲みすぎてしまっていることになります。
そのような危険を避けるために、口や喉には
「冷たい」「濡れた」という感覚を感じ取るセンサーがあり、
水分が入ってきたと感じ取ると、いったん脳が感じる喉の渇きを癒して
飲み過ぎを防ぐ仕組みがあるのです。
身体の半分以上を占める水分の調整は、生命維持に直結しているため、
私たちには厳重なチェック機構が備わっているのです。
当ラボでは、蛇口をひねれば誰でも利用できる、
水道水の安全性を維持するための分析を日々行っております。
※参考:NHK ためしてガッテン!「元気回復! 水の飲み方 大革命」
「日経Health」 2012年8月号
当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp
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