Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~
2014.08.04
研究員のKです。
当ブログをお読みになっている方々は、
「この水はどんな水で、何が含まれているのだろう」と、
漠然とした疑問を持ったことはないでしょうか。
弊社では、水に含まれる成分一式を、
無機元素(ミネラル分や重金属類)に限っては
幅広く且つ精度よく分析することが可能です。
現在、世の中に存在する元素は
全部で118元素とされていますが、
弊社環境衛生部では、その内の64元素を
短時間で一斉に分析することができます。
半分くらいしか分析できないのか、
と思われるかも知れませんが、
元素の中には人工的に合成された元素や、
自然界にはほぼ存在しない元素が数多く含まれています。
そのため64元素の分析で、水の中に含まれる
元素のほとんどがカバーされます。
なお、水の中には有機成分も含まれていますが、
ほぼ無限大ともいえる種類があるため、
すべてを分析するのはまず不可能です。
さてこの一斉分析ですが、
分析の流れは次のよう大きく2段階に分かれます。
まず初めに何の元素が含まれているかを
大まかに分析します。
詳細な濃度までは測定できませんが、
検体に含まれる元素一式を分析することが可能です。
これを「定性分析」と言います。
言い換えれば、定性分析を行うことにより、
検体に含まれる元素の種類がわかるのです。
その後含有量が多い上位5元素など
分析したい元素が決まったら、
今度はその元素について詳細な濃度を測定します。
これを「定量分析」と言います。
定性分析→定量分析を行うことにより、
検体に含まれる各元素は把握できます。
もし何か気になる水がありましたら、
一斉分析を行ってみることをお勧めします。
当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp
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