Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~
2014.08.12
以前当ブログで
“「年寄りの冷や水」は、冷や水売りが語源”と
書きましたので、今回はその解説です。
「冷や水を 飲んで息子に 叱られる」と
江戸時代川柳にも詠われていたようです。
実は江戸という町は湿地帯が多く海に近かったため、
井戸を掘っても塩水ばかりで、
飲料水には不便をしていました。
そのため銭湯のお湯も塩水を沸かし、
庶民は食器もめったに洗えなかったそうです。
それでさほど冷たくもなかった“冷や水”を
買っていたのでしょうが、決して安くはなかったため、
生活排水が流れ込む「隅田川の水」を
どんぶり1文で売るツワモノも現れました。
売る方は「川の真ん中はきれいな水」と吹聴し、
買う方は「オレが水ぐらいで腹なんか壊すかい」とうそぶき、
意地っ張りで体力自慢の若者で商売が成り立っていたようです。
賢明な皆様はすでにお気づきでしょうが、
この“隅田川の水”を「わしがこんなもので…」と無理をして飲み、
体調を崩すお年寄りの事をからかって、「年寄りの冷や水」と
呼ぶようになったのです。
皆様も「年寄りの冷や水」とならぬよう、
水質検査のご用命は、ぜひ弊社にご連絡ください。
当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp
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