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Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~

2014.08.28

ターレスの「真理」

ターレス(タレス、タレースとも。BC.624-546年頃)
という古代ギリシャの人物をご存知でしょうか。
ソクラテス以前(哲学という概念がない時代)の哲学者の一人で、
西洋哲学において記録に残る最古の哲学者です。

測量術や天文学にも通じ、
中学校の数学で習う「ターレスの定理※」や証明問題をはじめ、
ピラミッドの高さの測定や日食の予言を行うなど、
実に多彩な能力の人物だったと言われています。

なぜターレスを紹介したかというと、彼は
「万物の根元(アルケー)は“水”である」
という説を唱えた人だからです。

ターレスは、生命体の最も根本的な要素を“水”とし、
世界に存在する全てのものは、
水が生成変化することによって生じると考えていました。

当然現代科学においては、ターレスの考え方は完全に否定されています。
しかし別の見方をして、
「水は万物の根幹を成し、生命活動をも支えるものである」と考えれば、
説得力のある考えになります。

現在に至るまで、動物・植物・人間、そして文明から
水を抜きにして語ることは不可能であり、
未来永劫不変の真理といえるでしょう。

弊社はそうした水の重要性を改めて認識し、
その水質を守るための貢献をしていきます。

余談ですが、ターレスは老衰で亡くなったと言われていますが、
直接の原因は古代オリンピック競技観戦中に
「熱中症」になったから、という説もあります。
事実だとしたら、「水」の重要性を主張した方としては、
何とも皮肉な最期です。

※円周上に一点をとり、直径の端からその点に線を引いて三角形を作ると、必ず直角三角形になる

当社HPはこちらから→ www.shell-syoji.co.jp

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