Shell Blog~環境衛生のエキスパートたちが書く、モノやコト~
2015.01.13
今回のタイトルは、あるコメディアンが舞台でのコント中に話したセリフですが、
水が「水色」と言われる淡い青に見えるのはなぜなのか、
その仕組みをお話ししようと思います。
光は大きく分けると、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫(虹の色)の7色に分かれ、
それらすべてが合わさると、白い光になります。
色が見えるのは、ある色の光を反射し、
その他の色の光は物体が吸収してしまうからです。
例えば赤いリンゴは、リンゴそのものが赤いわけではなく、
リンゴが赤い光を反射し、他の光を吸収しているから…という
嘘のような不思議な現象のせいなのです。
水の場合すぐに光は反射せず、水の中を進んでいきます。
しかし光は徐々に吸収されていき、
最も深くまで届く青い光が水の底や水中で多く反射します。
そのため水は「水色」に見えるのです。
なお深くなるほど、より青い光の反射率や他の光の吸収率が高まるため、
青が濃くなります(例:海など)。
また砂やプランクトンなどの含有率によっても色が変化します。
砂や土に含まれる黄色味により、水が緑がかった青に見えたりします。
空の色の表面反射も寄与していますが、
水色は主に水自身の、青以外の光の吸収によるものです。
ちなみに前述のコメディアンは同じコントで
「茶色のお茶って意外と少ないよな」とも話していますが、
茶色の“茶”は、茶を染料とした際に出る色に由来しています。
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